毎日新聞 特別養子縁組制度 一つの命、責任と感動 夫婦2組が体験談 高松 /香川

特別養子縁組に関する記事です。

Babyぽけっとは、実親との交流をしながら子育てができ、実親に成長のアルバムを渡す手助けもしています。

実親のサポートだけでなく、養親のケアや養子縁組で結ばれた多くの家族が交流できるような取り組みもしています。

児童相談所経由でも、里親サロンや里親会のイベントなどで先輩と交流することもありますが、Babyぽけっとほどの取り組みではありません。

児童相談所経由であっても、真実告知は早めにするように言われますが、細やかなサポートまではいかないようで、失敗談も多く聞かれます。

特別養子縁組制度への理解を深める講演会が25日、県社会福祉総合センター(高松市番町1)であった。特別養子縁組で子どもを受け入れた広島県や高松市の夫婦2組も登壇し、「初めて子どもを抱っこした時、一つの命を預かり育てていくことへの強い責任と感動を覚えた」と子育てに取り組む様子を話した。【小川和久】

 11月が児童虐待防止推進月間であることなどから、虐待防止につながる可能性のある特別養子縁組制度の意義と現状について広く知ってもらおうと、県が開いた。

 講演会で登壇した高松市新田町の入倉英昭さん(45)、弘美さん(41)夫妻は4年前に不妊治療を切り上げ、特別養子縁組を支援する茨城県のNPO法人「Babyぽけっと」の仲介で出生後間もない女児を引き取った。「血のつながりはなくても家族になれる。娘の良いところをこれからも見つけていきたい」と話した。

 また、広島県福山市の澤田結基さん(42)、元子さん(44)夫妻も、同法人を通じて、昨年11月に出生後間もない女児を引き取った。縁組前に9年間、不妊治療に取り組んだという澤田さん夫妻は「娘を生んでくれた女性の幸せを願っている。毎日、娘の顔を見る度に、3人で過ごせることの幸せを感じている」と充実感を話していた。

 厚生労働省のサイトなどによると、特別養子縁組制度は思いがけない妊娠などの理由で生みの親が育てられない子どもについて、生みの親との法的な親子関係を解消し、実子と同じ親子関係を育ての親との間で始めようと、1987年に導入された制度。家庭裁判所の決定で成立し、「普通養子縁組」では戸籍に記載される生みの親の名前はなくなり、育ての親との関係も「養子」ではなく「長男」などと記載される。

 出生後に置き去りにされ命を落とす乳児や、児童養護施設に引き取られ親がいない状態で育つ児童の増加を抑制する方法としても近年注目されており、2015年には542件が成立した。


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