特別養子縁組 障害 病気

今更ながら

時々ふと思います。

特別養子縁組を希望し始めた時から、幾度となく言われていたことです。

「障害や病気があるお子さんでもいいですか?」

「後天的な障害などもあり得ますがいいですか?」

その時には、「はい。」と返事をしつつ、その場合を想定しながら、どう行動するかを考えていました。

幼稚園や学校での過ごし方が、健常児とどう違うのか、就職の際の注意点やそれに向けた準備、様々なことをイメージしていました。

実際に、里親のイベントのようなものに参加させていただくと、じっと座ることができないお子さんや、ずっと大声を発しているお子さんなどもいたので、何らかの事情を抱えているというパターンを意識して待ちました。

実際は、委託時に、我が子には命に係わるほどの病はなく、日常生活が大変になるほどではないとわかっていました。

ただ、遅れがある部分の指摘はあり、今後どうなっていくかはわからないという事実があり、さらに、現段階でも不安な要素は数点あります。

しかし、産んだ子であれば、選べません。

障害や病気やを覚悟するようにも言われません。

そう考えると、特別養子縁組の場合には、親になる前に立ち止まって考えるチャンスがあり、子供の受け入れ方や、子供との向き合い方を、大まかにでもイメージできるという良さがありました。

受け入れるか否か

実際、誰でも、その時が来なくてはわからないと思います。

無理だと思っていても、その状況になったら受け入れられる人が多いと思います。

今、我が子が事故などで心身に何かを背負うことになっても、受け入れ、寄り添います。

先に聞かれてしまうと、重すぎて迷いは生じますが、今なら言えます。

もし、障害や病気であっても、このご縁を受け入れて、結んで、一緒に生きていったでしょう。

男女の希望

今はわかりませんが、また、地域や担当者によっても異なると思いますが、私の時には、男女の希望を聞かれました。

男女どちらがいいかです。

しかし、参考までに聞かれただけで、その結果、希望が通るわけではないとのことでした。

しかも、何度も聞かれました。

面接や家庭訪問など、様々な時に聞かれました。

もちろん、希望通りになるわけではないのです。

意味のないことだと思っていましたが、今ならわかります。

そして、ぜひ、児童相談所の担当者となる方には、その質問を続けていただきたいです。

子供が誕生する前には、多くの人が、「男の子かな?女の子かな?」という会話をします。

「どっちでもいいから、とにかく子供!」のみではありません。

「どんな顔かな?誰に似るかな?男?女?」そんな他愛ない会話の一部として、手元に子供が来た場合のイメージをするのはとても素敵なことだと感じています。

ベビー服を見ても、「女のだったら…」など、出産する人と同じ感覚で待つことができるので、希望を聞いてその会話をするだけでも、とても幸せなことだと、今は思います。

障害や病気など、ネガティブなことに関しては、あまり考えたくないという人が多いと思いますし、医師が発言すると嫌な気分になる人も多いかもしれません。

それでも、受け入れることや一生付き合うことをイメージするために重要なことだと思います。

そして、〇か×だけでなく、おそらく〇だけど、責任を持って立ち止まるという選択を多くの人に持っていただきたいです。

意外と、絶対×ではないのです。

産まずに育てる決意ができるのですから、特別養子縁組希望者は、相当強いのです。

しかし、無理である可能性が高いのであれば、子供のことを考えて、×という結論を出すほうが正解だと思います。

お互いの一生にかかわることなので、覚悟ができない場合には、無理に進まないほうがいいと、私は考えます。

児童相談所の動き

特別養子縁組を通して気付いたのですが、児童相談所は、結構、頑張っています。

親子を引き離して連れ去るというだけではありません。

人間に対して真摯に向き合おうとしています。

私の地域は。

そう、私の地域は恵まれているのかもしれません。

あと、特別養子縁組を担当する方と、虐待の対応をする方は、別個に用意されている場合が多いようです。

一時保護などで、里親にかかわる方は両者を知る必要があるので、両者にかかわっているのかもしれませんが、児童相談所=怠けているという風潮にならないでほしいのが本音です。

いろいろな企業などにも言えることですが、一人が大きな罪を犯せば、そのようなイメージになります。

児童相談所も同じです。

実際にかかわる前は、なんだか嫌な感じのところだと思っていましたが、尊い命を救える可能性を少しでも感じたら、それなりの動きをして然り、親は疑われないような動きをして然り、そう思うようになってきました。

最近、虐待のニュースが頻繁に報道されています。

そこの児童相談所と、私の地域の児童相談所との動きの違いに驚いています。

地域性なのか人間性なのか、虐待が多すぎるせいなのか、すべてが要因となっているのかもしれませんが、頑張っている職員もいるので、怠慢だけはやめていただきたいです。

我が子を迎える前、そして、委託後しばらくは、児童相談所の方々にお世話になりました。

障害や病気についてもたくさん調べ、知識を深めることができ、社会に目を向けるきっかけにもなりました。

どうか、私の地域の児童相談所だけでなく、全国的に、どの部署でもどの担当者でも大きな差がないように変わってほしいです。

しばらく児童相談所の方々にお目にかかっていませんが、研修などに参加しつつ、お邪魔したいと思います。


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