養子 返せるか
先輩のお話
又聞きなのではっきりとはわかりませんが、ずいぶん前に特別養子縁組されたご家族が、一回目の打診があった時のことです。
なかなか実親と連絡が取れなくなり、それでもいつも通りの生活を送っていたら、申立てよりも前に取り消しの依頼があったそうです。
慣れない子育てを頑張り、ようやく落ち着いたところで、破談です。
全国的に見れば、年に何件もあり、民間団体も含めると、たくさんある話なのかもしれませんが、いざその当事者となられた方は、相当、つらいと思います。
そのお話を拝聴したのは、私が登録した直後だったので、次の打診からも何年も経過しているので、二人目のお子さんもずいぶん成長されているでしょう。
一度それを経験すると、次にご縁があったお子さんとの間にも簡単に安心感がこなかったそうです。
たまたま
私と我が子が出会えたのも、たまたまです。
その時期に登録し、その時期に手放され、その時期の担当者の目に留まったのです。
少しでもずれていたら、出会うことはなく、何らかの事情で引き離されていたのかもしれません。
感謝
感謝の気持ちと、引き離されてきた親子がいること、いずれも合わせて考えるようにしています。
自分はたまたまいい流れに乗っただけで、少しでも何かあれば違っていたのです。
去年よりも上手に歩くようになった我が子を連れて、明日は公園にでも行こうと思います。
返せるかというか、返さなくてはいけない状況になることは、少なくはないようです。
特別養子縁組が成立すると、縁を切ることはできませんが、その前であれば、引き裂かれることはあり得ます。
実親のほうが強いので、里親はびくびくです。
特に幼い子供の場合には、意思表示を言葉でしてくれない分、どうにか里親側に持ってくるということもできない要因になっている気もします。
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