今日は里親の日
私の所属する会でも、ここ数日間で啓発活動があると聞いています。
育児が落ち着いたら、できる限り参加していきたいものです。
里親になってよかったこと
そもそも、里親という立場を望んだわけではありません。
しかし、特別養子縁組を望む人は、里親になることから始めるという決まりだったので、そのようにしました。
必然的に面接などを受けて、たくさんの書類を作成し、研修を受けました。
今ではその家庭が無駄ではなかったと思います。
学ぶ機会や、考える機会を与えていただいただけでも、とてもいい影響となりました。
また、素敵な先輩やお仲間の皆さんに出会えたこともよかったです。
連絡を取り合って、一緒に出掛けることもありますし、食事だけでも気分転換になります。
子育てのことに関しても、特別養子縁組という事情をオープンにして、その立場でなくてはわからないことを相談できます。
世間の認知度
特別養子縁組の認知度が上がっても、里親に関してはまだまだだと思います。
里親自体だけでなく、世の中には親元で暮らせない子供が大勢いるということも知られていないと思います。
全てのケースにおいて、里親が関われるわけではありませんが、一般家庭で生活した方が利益があるということも多いです。
そのような子供たちの居場所の一つとして、里親家庭があると言っても過言ではありません。
報酬
里親は、子供を預かることで、お金を受け取ります。
親元で暮らせない子供を預かるわけですから、精神面が不安定な子供や、病気や障害を持っているということも多いです。
そのため、金額が大きく見えても、その分の苦悩の大きさは計り知れません。
子供が大好きな人や、恩返しをしたいと考える人、いろいろな人がいるようですが、それだけでは勤まらないというパターンも多いようです。
そして、持ち出しが多いです。
ここで異なりますが、つい最近、耳にしたのは、部活の合宿で必要なものなどを揃えるためにかかった費用が全部は出ず、その分が持ち出しとなったそうです。
そのほかにも、進学のために家庭教師を付けたり、出そうで満額出ないものが多いのも事実です。
確かにプラスアルファの部分なので、出なくても当然とも言えます。
そのようなお金を自分で補填するだけの経済力は必要です。
数人預かるのであれば、仕事に出るわけにもいきませんので、実質、配偶者の収入に頼ることになります。
配偶者の収入がある程度必要となるだけでなく、家族全員の理解も必要です。
赤の他人との暮らしは、里親側も気をつかう場面が多いようです。
特に異性であれば、ある程度の年齢からは一緒に入浴することも控えるように指導されるため、男児を受けるときにも注意が必要となります。
児童相談所
児童相談所と言えば、子供を勝手に連れて行ってしまうというイメージをしている人も多いと思います。
しかし、タイミングを逃して、虐待などに気付けないこともあります。
どちらになっても問題となります。
命にかかわることであるため、当然と言えば当然です。
程よく介入しつつ、全てを丸く収め、全員が幸せな状態に収まる事案というのがどれくらいあるかを想像すると、なかなか難しい問題かと思います。
里親の啓発活動などに関しても、児童相談所なども関わる場合が多いため、それだけでスルーしてしまう人もいるかもしれません。
私自身も、児童相談所に対していいイメージがあったわけではない人の一人ですが、実際に関わると、人それぞれという感じです。
もし、里親に関して知りたいという人がいれば、ぜひ、一度、児童相談所の不祥事を忘れた状態で調べていただきたいものです。
経済的にも精神的にもゆとりがある人しかなかなかできないことかもしれませんが、誰かの命が救われ、誰かの居場所ができるかもしれません。
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