資料の整理 特別養子縁組 以前のお金のこと

思いのほか打診が早かったということもあり、様々な資料や書類が手つかずのまま段ボールに入れられていました。

請求書

里親として我が子を受託した時には、手当をいただいていました。

あの時は、そのお金などなくてもやっていけるし、実子になるのにわざわざお金なんか受け取りたくないという気持ちでした。

しばらくすると、いただいているからこそ突発的な出費や意外な出費にも対応できていてありがたいという気持ちになりました。

誕生前に準備するはずのものや、周囲からの予備知識で対応するようなものに関しても、何もわからずにその都度対応していたので、意外な出費は多かったです。

それだけでなく、どれだけ必要かわからないので、いざという時のために大量購入するので、夫の一馬力で完全に賄うことができない月もありました。

ベビーベッドなどの寝具やちょっとした家具、衣料品、チャイルドシート、ベビーカー、同じ瞬間にたくさん必要となるので、知識があったとしても収入以上につかってしまう月さえありました。

請求書は面倒でした。

児童相談所の方の手違いでの書き直しなどもありました。

数か月分まとめて見落としを請求するということもよくあると聞いていましたが、我が家も、スムーズにはできませんでした。

それでも、今振り返ると本当にありがたいものでした。

手当の額は妥当か

手当は、多すぎると思いました。

私たちにとっては多いと感じました。

大変な期間でしたし、よそ様の子供さんを預かるという大きな責任も感じていたので、妥当といえば妥当なのだとも思えますが、特別養子縁組を前提としていると、そこまでお手当てを欲しいとは思いませんでした。

しかし、養育里親であれば話が違うと感じます。

本気で向き合い、細やかな対応をしていると、足りなくなるようです。

条件によっては保育園に入れることができなかったり、幼稚園が私立ばかりの地区の場合には、里親のお負担額も膨らみます。

不登校の子供の場合に、塾に行けずに家庭教師とする場合も、請求できない部分が多いとも聞きました。

部活で使用するものなどや、友達関係の出費も、実子同様の扱いをすると、手当だけでは賄えないことが多いようです。

もちろん、面倒を見るわけですから、その対価も考えると、マイナスです。

お金だけではなく、精神と体力を考慮すると、簡単ではないようです。

ましてや、家庭に問題がない平凡な子供さんを預かることはないのですから、里親の精神の状況で委託解除となるケースも少なくはないそうです。

当たり前のことですが、実子が欲しくて特別養子縁組をするのと、それを視野に入れないというのでは大きな違いが出てくるようです。

周囲のこと

今までお世話になってきた先輩方の多くは、特別養子縁組で育てた子供さんたちが独立して、養育里親として活躍するというケースが多いように思います。

そして数年すると専門里親の資格を取得することも可能となるので、そのような活動をしている人も多いです。

専門里親となれば、精神や身体に障害を持っている子供さんにかかわることもできます。

病気で薬や通院が必要な子供さんを預かることもできます。

当然、支給される金額は大きくなりますが、自分たちのために使える時間は減るようです。

ある方は、学校の送り迎えが必要な子供さんを預かり、ある方は、細かく刻んだ食事を必要とする子供さんの対応をされています。

通常の家庭のように外食に連れ出し、公園で遊び、時には家族旅行もするそうです。

ファミリーホームとなれば、それなりの金額も見込めますし、それを生業にするので問題ないのですが、一般家庭での養育は大変そうです。

そのような周囲の方々の大変なお話を拝聴すると、20年後に同じことができるのかはわかりません。

中にはいい加減な対応をして報道されるという方も存在しますが、本気で活動しようとすると、精神も身体も経済面も健全でないと、子供さんに影響が出てしまうので、多くの里親は命がけで活動しているようにも思えます。


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